音素・独自文字・表記体系の関係

ULOP本体における音素・独自文字・表記体系が、それぞれ何を担当するのかを整理します。

独自言語を作るとき、ULOP本体では「音韻体系」「独自文字」「表記体系」を分けて扱います。これらの概念は似ているところがあり、最初は役割の境界が分かりにくいかもしれません。ここでは、それぞれの意味を用語の説明を交えながら整理します。

音素(音韻体系)

音素は、その言語で区別して扱う音の単位です。母音と子音に分かれる、というイメージで問題ありません。

たとえば日本語であれば、「あ」と「い」は別の音として区別されます。ULOP本体でも同様に、言語ごとに使う音を音素として登録していきます。

音素の登録・編集は、プロジェクト内の「音韻体系」タブで行います。音素の種類としては、次のような区分があります。

  • 母音
  • 子音
  • 複合子音(母音と子音の組み合わせや、複数の子音をまとめて扱いたい場合など)

ここで決めるのは「どんな音を使うか」であって、「その音をどの文字で書くか」ではありません。

独自文字(独自文字セット)

独自文字は、自分が用意した字形を、言語の文字として登録したものです。それらをまとめたものが独自文字セットです。

ULOP本体では、画像を登録して独自文字を作ることができます。

独自文字の登録・編集は、プロジェクト内の「独自文字」タブで行います。登録時には、主に次の情報を扱います。

  • 文字の見た目(画像)
  • 入力時に使う読み(ローマ字など)

ここで決めるのは「どんな字形を持つか」であって、「どの音に対応するか」をここで確定するわけではありません。音との対応は、次の表記体系側で扱います。

表記体系

表記体系は、音素と文字表記の対応ルールをまとめたものです。いわゆる正書法に近いイメージです。正書法という言葉に馴染みがなければ、「発音をどう書いて表すかの決まり」と捉えていただいて問題ありません。

たとえば、ある音素を「A」と書くのか、独自文字のどれかで書くのか、といった対応をここで設定します。

表記体系の登録・編集は、プロジェクト内の「表記体系」タブで行います。このタブでは、主に次の操作を行います。

  • 表記体系そのものの作成
  • 音素と文字表記をつなぐルールの追加

ここで設定した対応は、語彙作成時の音素と単語表記の自動変換に使われます。一方で、表記体系に従わない語彙を作ることもできます。

日本語で例えると

厳密な対応ではありませんが、次のように捉えると区別しやすくなります。

  1. 音素
    • 「あ」という発音そのもの
  2. 独自文字
    • 「あ」という字形
  3. 表記体系
    • 「あ」という発音を「あ」という字で書く、という対応

実在の言語ではこれらが一体化して見えることが多いですが、ULOP本体では作業を分けられるように、意図的に分離しています。

どこから手を付けるか

初めて設定される場合、以下の順をおすすめいたします。

  1. 「音韻体系」で音素を用意する
  2. 「独自文字」で必要な字形を用意する

表記体系は、音素と文字表記の対応をあらかじめ決めておき、語彙作成時の自動変換に使いたい場合向けの機能です。最初から必須というわけではありませんので、音素と独自文字の登録に慣れてからでも問題ありません。

操作手順そのものは、独自言語プラットフォームのご利用方法もあわせてご参照ください。